小児の医療情報(予防接種、ワクチンなど)

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小児医療情報の目次

  1. 予防接種についてのアドバイス
  2. 予防接種のスケジュール例
  3. 予防接種の一覧表 【定期接種(無料)、任意接種(有料)】
  4. 三種混合ワクチン(DPTワクチン)
  5. 麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)
  6. 日本脳炎ワクチン
  7. おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)ワクチン
  8. 水痘(みずぼうそう)ワクチン
  9. ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン
  10. ロタウイルスワクチン
  11. B型肝炎ワクチン
  12. 子宮頸がんワクチン
  13. 不活化ポリオワクチン
  14. インフルエンザワクチン
  15. 四種混合ワクチン(三種混合+不活化ポリオ)

予防接種についてのアドバイス

現在、受けるべき予防接種がたくさんあり、「いったいどのワクチンから受けたらいいの?」と困ってしまう方も多いのではないかと思います。ここでは、当院が考える予防接種の受け方について書かせていただきます。

1)かかる可能性が高い病気の予防接種から受けましょう。
ワクチンデビューは生後2ヵ月からです。生後2ヵ月で細菌性髄膜炎のワクチンであるヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを受けることができます。細菌性髄膜炎は、医学が進んだ現在でも命を落とす危険が高く、治ったとしても後遺症を残すことが多い病気です。また早期に治療を開始することが重要なのですが、早期診断が難しく近年は抗生剤の効きにくい細菌がみられるようになってきて治療が難しいのが現状です。細菌性髄膜炎は1歳未満でかかる率が高い病気です。生後2ヵ月になったらヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを開始し、細菌性髄膜炎からしっかりと守ってあげることが重要です
次に生後3ヵ月から四種混合ワクチンが受けられます。四種混合ワクチンは、ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの4つのワクチンが入っています。このうち百日咳は、現在の日本でもかかる可能性が十分にある病気です。乳児が百日咳にかかると呼吸を止める無呼吸発作や脳症などを起こし非常に重篤となることがあります。このため生後3ヵ月になったら早くに四種混合ワクチンを開始することが大事です。
その後、結核のワクチンであるBCGを受けます。平成25年4月1日からBCGは生後1歳未満まで受けられるようになり、標準的な接種年齢も生後5ヵ月から8ヵ月未満に変更となりました。
 生後半年くらいの間は、受けるべきワクチンの数が多く非常に忙しいです。早い時期にワクチンを受けて病気から守ってあげるために、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、四種混合については同時接種で受けていただくことをお勧めします
補足)
平成23年11月21日からロタウイルス胃腸炎のワクチンが日本でも使えるようになりました。ロタウイルス胃腸炎にななければならないことが多いため、ワクチンで予防することをお勧めると激しい嘔吐と下痢がみられ、点滴が必要になったり入院しします(任意接種で有料)。ロタウイルスワクチンの1回目の接種は、腸重積の副反応を低くするために生後14週6日までに行うことが推奨されています。
他に1才までに開始しておいた方が良いワクチンにB型肝炎ワクチンがあります(任意接種で有料)。B型肝炎ウイルスに感染すると将来、肝硬変、肝がんのリスクが高くなるので受けられるのがよいと思います。海外では定期接種にしている国が多く、大阪市の母子手帳では予防接種のページに水痘、おたふくかぜとともにB型肝炎ワクチンの欄があり今後は接種される方が多くなってくるものと思われます。
※もう少し下にスクロールすると、「生後2ヵ月からの赤ちゃんの予防接種スケジュールの1例」がありますので参考にしてください。
2)予防接種には年齢制限と決められた接種間隔があります。
各々のワクチンには、それぞれ接種プラン(接種年齢、接種回数、間隔)が決められています。また定期接種については、決められた接種期間に受けないと有料になってしまいます。特にBCGは、接種できる期間が生後12ヵ月になるまでと短くて注意が必要です。またヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンについては、接種開始の年齢により受けられる回数が変わってきますので注意が必要です。
3)集団接種と個別接種があります。
予防接種には、各自が病院に行って受ける個別接種と決められた日に地域の保健福祉センターで受ける集団接種があります。集団接種は受けられる日が限られるため注意が必要です。現在、大阪市ではBCG(毎月1回)のみが集団接種となっています
※ポリオは平成24年9月1日から個別接種となり、クリニックなどで1年中受けることができるようになりました。
4)ワクチンを受けた後に別のワクチンを受けるまでにあける間隔が決まっています。
ワクチンには大きく分けて不活化ワクチンと生ワクチンの2種類があります。不活化ワクチンを受けた後に別のワクチンを受けるには1週間(中6日)以上間隔をあける必要があります。また生ワクチンを受けた後に別のワクチンを受けるには4週間(中27日)以上間隔をあける必要があります。
5)同時接種について
日本小児科学会から平成23年1月19日に同時接種についての考え方が示され、「必要な医療行為」と位置づけられました。WHOもワクチンの同時接種を推奨しています。同時接種には、予防接種のための来院回数を減らし、効率的に早期に病気に対する免疫を付けることができるという利点があります。また同時接種により接種部位の腫れや痛みなどの軽微な副反応は少し増えるとの報告はありますが、重篤な副反応が増えるという報告はありません。
※現在の日本で接種されているワクチンでは、同時接種の組み合わせ、数の制限はありません。ただし、接種場所が異なる場合は同じ日であっても同時接種とは認められません。
※平成23年3月にヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンなどの予防接種を同時に接種した後の死亡例が報告されたため、厚生労働省は「一時的な接種見合わせ」を行ったことがありました。しかし、問題となったケースを専門家が詳細に分析した結果、厚生労働省は「ワクチンを同意接種しても重篤な副反応の頻度は増加しない」という結論に至り、同時接種は再開となりました。
※ワクチンの分類
不活化ワクチン
  • 四種混合
  • ヒブワクチン
  • 肺炎球菌ワクチン
  • 日本脳炎
  • 三種混合
  • 不活性ポリオ
  • 二種混合
  • 子宮頸がんワクチン
  • B型肝炎ワクチン
  • インフルエンザワクチン
生ワクチン
  • BCG
  • 麻疹風疹
  • 水痘
  • おたふくかぜ
  • ロタウイルスワクチン

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生後2ヵ月からの赤ちゃんの予防接種スケジュールの1例

平成28年10月1日改訂 変更点は下線あり 緑の文字のものは任意接種で有料

  1. 2ヵ月:ヒブ1 + 肺炎球菌1 +肺炎球菌①+B型肝炎ワクチン①
    ロタウイルス1(ロタリックスあるいはロタテック)
  2. ↓4週間
  3. 3ヵ月:ヒブ2 + 肺炎球菌2 + 四種混合1期1 +B型肝炎ワクチン2
    +ロタウイルス2(ロタリックスあるいはロタテック)
  4. ↓4週間
  5. 4ヵ月:ヒブ3 + 肺炎球菌3 + 四種混合1期2(+ロタウイルス3 ロタテックの場合のみ)
  6. ↓3週間以上(ロタウイルス③ありの場合は4週間以上)
  7. 四種混合 1期3
  8. ↓1週間以上
  9. 生後5~8ヵ月でBCG(保健センターで集団接種)
  10. ↓4週間以上
  11. B型肝炎ワクチン3(2回目から4~5か月後)
  1. 1歳になって:麻疹風疹1期 + 肺炎球菌追加(3回目~60日以上) + ヒブ追加(3回目から7ヵ月以上)
  2. ↓4週間以上
  3. 1歳以後に 水ぼうそうワクチン1(6ヵ月以上あけて2回目)おたふくかぜワクチン(1歳で1回目、5歳以上7歳未満で2回目)
  4. ↓4週間以上
  5. 1歳6ヵ月頃:四種混合1期追加(1期初回3回目から12ヵ月~18ヵ月未満)
    +水ぼうそうワクチン2(1回目から6カ月以上あけて)
  6. 3歳 日本脳炎ワクチン1期初回を2回(1~4週あけて2回)
  7. 4歳 日本脳炎1期追加(2回目から1年あけて)
  8. 幼稚園の年長さんで 麻疹風疹2期+おたふくかぜワクチン2回目
  9. 9歳(小学4年生)で 日本脳炎ワクチン2期
  10. 11歳(小学6年生)で 二種混合
  11. 小学校6年から高校1年で 子宮頸がんワクチン(女子のみ:現在、積極的勧奨なし)

注)BCGは集団接種で接種日が月に1回と限られています。地域の保健センターでのBCGの接種日をみて接種時期を調整してください。

注)このスケジュールは1例ですので、必ずしもこのとおりに行う必要はありません。予防接種の一覧表も参考にしてスケジュールを立ててください。

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予防接種の一覧表

平成28年10月1日改訂 最近の変更点は赤字の部分

●定期接種(無料):受けるべき予防接種です。
予防接種の種類対象期間標準的な接種年齢接種回数・間隔
BCG生後12ヵ月未満生後5ヵ月~8ヵ月未満1回
ヒブ(インフルエンザ菌b型)
平成25年4月1日より定期接種に変更
生後2ヵ月~5歳未満
生後2ヵ月~7ヵ月未満で開始が標準
  • 生後2~7ヵ月未満で開始した場合
    4~8週間隔で3回、3回目から7~13ヵ月の間(1才以後)に1回
  • 生後7ヵ月以上、1歳未満で開始した場合
    4~8週間隔で2回、2回目から7~13ヵ月の間(1才以後)に1回
  • 1歳以上、5歳未満で開始した場合
    1回のみ
肺炎球菌
平成25年4月1日より定期接種に変更
生後2ヵ月~5歳以下
生後2ヵ月~7ヵ月未満で開始が標準
  • 生後2~7ヵ月未満で開始した場合
    1歳までに4週以上の間隔で3回、3回目から60日以上あけて12~15カ月で1回
  • 生後7ヵ月以上、1歳未満で開始した場合
    4週以上の間隔で2回、2回目から60日以上あけて1歳~2歳未満に1回
  • 1歳以上、2歳未満で開始した場合
    60日以上の間隔で2回
  • 2歳以上、5歳未満で開始した場合
    1回のみ
不活化ポリオ
注:生ポリオは中止となり、平成24年9月1日より定期接種に追加
生後3ヵ月~90ヵ月未満
※初回接種の標準的な接種年齢は生後3ヵ月~生後12ヵ月未満
初回接種3回:
 3週間以上8週間未満の間隔で3回
追加接種1回:
 初回終了後12ヵ月~18ヵ月後(最低6ヵ月後)
四種混合(DPT-IPV)
あるいは
三種混合(DPT)
1期初回生後3ヵ月~90ヵ月未満生後3ヵ月~12ヵ月未満3~8週間間隔で3回
1期追加生後3ヵ月~90ヵ月未満で1期初回(3回)終了後6ヵ月以上の間隔をあけて1期初回(3回)終了後12ヶ月~18ヶ月未満1回
二種混合(DT)2期11歳~13歳小学6年生1回
麻疹風疹(MR)1期生後12ヵ月~24ヵ月未満1回
2期5歳~7歳未満で小学校就学前1年間1回
日本脳炎
平成7年4月2日から平成19年4月1日に生まれた方は、20歳になるまでは定期接種の扱い
1期初回生後6ヵ月~90ヵ月未満 3歳1~4週間隔で2回
1期追加生後6ヵ月~90ヵ月未満で1期初回後おおむね1年以上4歳1回
2期9歳~13歳未満小学4年生1回
水痘
平成26年10月1日より定期接種に変更
生後12ヵ月から生後36カ月未満
(1才~3才未満)
3ヵ月以上の間隔をあけて2回接種
標準は、生後12ヵ月~15ヵ月未満に1回目を行い、1回目のあと6ヵ月~12ヵ月の間隔をあけて2回目
B型肝炎
平成28年10月1日より定期接種に変更
生後2ヵ月から接種し、1歳の誕生日の前日までに完了する 4週間隔で2回、更に、初回接種から20~24週後(約5~6ヵ月後)に1回
子宮頸がん
サーバリックスあるいはガーダシルから選択
平成25年4月1日より定期接種に変更
小学6年生~高校1年生相当の年齢
標準的な接種年齢は中学1年生
1回目0月として、以降1ヵ月後、6ヵ月後の計3回(サーバリックス)
1回目0月として、以降2ヵ月後、6ヵ月後の計3回(ガーダシル)

※四種混合は、三種混合に不活化ポリオが加わったものです。

●任意接種(有料):受けるか受けないかは各自の判断によります。
予防接種の種類対象期間標準的な接種年齢接種回数・間隔
水痘1歳以上1歳すぎに1回、その後3ヵ月以上あけて2才未満に2回目2回が望ましい
※左記の期間を過ぎても接種可
おたふくかぜ1歳以上1歳すぎに1回、その後5歳以上7才未満に2回目2回が望ましい
※左記の期間を過ぎても接種可
ロタウイルス胃腸炎
※ロタリックスとロタテックから、どちらかを選択
ロタリックス
生後6週から生後24
初回接種は生後14週6日(約3ヵ月半)までが推奨 生後6週(1ヵ月半くらい)から4週間以上の間隔をあけて生後24週(5ヵ月半くらい)までに2回飲む
ロタテック
生後6週から生後32
初回接種は生後14週6日(約3ヵ月半)までが推奨生後6週(1ヵ月半くらい)から4週間以上の間隔をあけて生後32週(8ヵ月くらい)までに3回飲む
インフルエンザ生後6ヵ月以上-13歳未満では2~4週間あけて2回、
13歳以上では1回

※ ワクチン同士の間隔について

不活化ワクチンを受けた後に、別の種類のワクチンを受けるには1週間以上(中6日)以上あける。
生ワクチンを受けた後に、別の種類のワクチンを受けるには4週間以上(中27日)以上あける。

不活化ワクチン:

四種混合、三種混合、二種混合、日本脳炎、インフルエンザ、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチン、B型肝炎ワクチン、ポリオ

生ワクチン:不活化ワクチンと生ワクチン

BCG、麻疹風疹、水痘、おたふくかぜ、ロタウイルスワクチン

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三種混合ワクチン(DPTワクチン)

ジフテリア、百日咳、破傷風の3つの病気の混合ワクチンです。1歳未満の赤ちゃんが、百日咳にかかると重症となり生命にかかわる合併症を起こす可能性があります。急に呼吸を止めてしまう無呼吸発作や痙攣、脳症などがみられ死亡する例もあります。近年は、ワクチンの効果が切れてきた年長児や成人で百日咳が増えてきていることが問題となっています。年長児や成人では長引く咳がみられるくらいでなかなか百日咳とは診断されず、これらの人たちから家族内で赤ちゃんへ感染する例がしばしばみられます。そのため、3ヵ月を過ぎたらできるだけ早く三種混合ワクチンを受けることが重要です。

接種後の注意

接種した日に発熱することがありますが、1~2日でさがります。また20~50%の人に接種後2~3日から1週頃に注射部位が赤くはれることがありますが、2~3日でおさまります。まれに肘から肩あたりまでひどくはれることもあります。はれがひどい場合には受診してください。

以下に病気の説明を簡単にします。

ジフテリア

ジフテリア菌によっておこる病気です。現在は、予防接種の普及や衛生状態などにより先進国では大きな流行はなくなっています。発熱、のどの痛み、犬がほえるような咳、筋力低下、激しい嘔吐などがみられます。扁桃腺の付近に粘り気のある灰色の膜状のもの(偽膜)が付着します。喉頭部の腫脹や偽膜の拡大のため、しばしば気道がつまって窒息死することもあります。さらに神経麻痺、失明を起こすこともあります。また発症後 4~6週したころに心臓に炎症をおこし突然死することもあります。

百日咳

百日咳菌によって起こる病気です。7~10日の潜伏期のあと1~2週間くらい鼻かぜのような症状がみられます。その後、百日咳に特徴的な激しい咳の発作がでてきます。コンコンとした乾いた咳から始まり、徐々に激しい咳の発作へ変わっていきます。息ができないくらい咳の発作は強いので、咳の発作がおさまると、とにかく息をしなければと一気に息を吸い込みヒューという高い音がしたりします。また咳の勢いで嘔吐することも多いです。この咳発作は3~6週間とかなり長く続きます。1歳未満の赤ちゃんが百日咳にかかると重症となり生命にかかわる合併症を起こす可能性があります。急に呼吸を止めてしまう無呼吸や痙攣、脳症などがみられ死亡する例もみられます。

破傷風

破傷風菌の産生する毒素により起こる病気です。破傷風菌は芽胞という形で土の中に普通にいます。怪我をしたときなどに傷口から破傷風菌が体内に侵入することで感染します。ワクチンによる免疫レベルが十分でないと誰もが感染し発症する可能性があります。症状は、肩が強く凝る、口が開きにくい、舌がもつれ会話に支障をきたす、顔面の強い引きつりなどから始まります。徐々に、のどがつまり硬直する、歩行障害や全身の痙攣などの重篤な症状が現れます。最悪の場合、激烈な全身の痙攣発作や背骨の骨折などを伴いながら死に至ります。破傷風の死亡率は、成人でも15~60%、新生児では80~90%と高率です。

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麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)

最近は予防接種のおかげで麻疹、風疹はあまりみない病気になってきましたが、まだ時折、発生がみられます。今後も予防接種をみんながきちんと受けて麻疹、風疹の発生を抑えていくことが重要です。1才になったら麻疹風疹ワクチンの1期を受け、小学校入学の前の年に2期の接種を受けます

接種後の注意

注射部位が赤くはれたり少し熱をもつことがありますが、いずれも2~3日で消えます。また接種から1~2週間後に38度前後の熱や軽い発疹がでたりすることがありますが2~3日で治ります。

以下に病気の説明を簡単にします。

麻疹(はしか)

麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによっておこる病気です。感染力が非常に強く予防接種以外での予防は難しい病気です。初めの3~4日間は発熱を始めとする風邪症状がみられ、そのあと一時おさまりかけたかと思うと今度は39~40 度の高熱がみられ全身に派手な発疹が出現します。高熱は3~4日も続き、ぐったりして水分もとりにくくなり重症感があります。免疫状態も悪くなるため細菌感染などの合併も多く命に関わることもあります。合併症は肺炎、脳炎、腸炎、中耳炎などがあります。日本での麻疹による入院率は平均 40%といわれており死亡率は0.1~0.2%です。まれに麻疹にかかったあと7~10年して亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という病気になることがあります。この病気は徐々に知的障害が進行していき、最後は寝たきりの状態になってしまいます。発生頻度としては麻疹になった人の10万人に1人程度と低いですが、大変重篤な病気です。

最近は予防接種のおかげで麻疹はあまりみない病気になってきましたが、まだ時折、麻疹の流行が報告されています。1回 の予防接種では十分な免疫がつかないことが2~4%あること、予防接種後5年以上経過すると免疫がだんだんと低下することなどから、2006年からは麻疹風疹の予防接種は2回接種となりました。すでに米国とフィンランドでは予防接種により麻疹の流行はみられなくなっています。

風疹(三日はしか)

風疹は三日はしかともいい、風疹ウイルスにより起こる病気です。発疹、軽度の発熱、首のリンパ節の腫れ、関節痛などの症状があり3日ほどで軽快します。風疹の症状は軽く生命の危険はないことが多いですが、まれに合併症として血小板減少症、関節炎、脳炎、ギラン・バレー症候群、末梢神経炎、心筋炎などがあります。

風疹で最も問題となることは、妊娠初期のお母さんが風疹にかかると胎児に風疹ウイルスが感染し先天性風疹症候群を起こすことがあることです。妊娠10週までに風疹にかかると90%以上の赤ちゃんが先天性風疹症候群となります。先天性風疹症候群の症状は難聴、白内障、生まれつきの心臓の病気などです。脳が障害され発達への影響が見られることもあります。そのため妊婦さんが風疹にならないように予防接種により風疹の流行を防ぐことがとても大切となります。流行を防ぐには地域の風疹の予防接種率を90%以上に保つことが必要です。自分を守るだけのみならず、これから生まれてくる赤ちゃんたちを守るためにも予防接種を受けてください。

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日本脳炎ワクチン

日本脳炎ワクチンは、以前にマウス脳由来の日本脳炎ワクチン接種後に重症ADEM(急性散在性脳脊髄炎)が発生した事例があったため、平成17年5月30日以降、定期接種としての積極的な勧奨が控えられていました。しかし、その後、製造方法の異なる乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンに変更され、平成22年4月1日より積極的勧奨が再開され、現在は安心して受けることのできるワクチンになっています。

日本脳炎ワクチン通常の接種スケジュール
第1期
  • 3歳から7歳6ヵ月の間に:1~4週間の間隔をあけて2回接種。その後、概ね1年後(最短6ヵ月以上)に追加接種を1回
第2期
  • 9歳以上13歳未満に1回接種

※ 日本脳炎ワクチンは全部で4回です。積極的勧奨が控えられていた時期があったことで未接種分がある方については、以下の特例措置があります。

●平成7(1995)年4月2日から平成19(2007)年4月1日生まれで20歳未満の方
→20歳になるまでの間に未接種分を接種できます。

●平成19(2007)年4月2日から平成21(2009)年10月1日生まれの方
→1期の3回の接種を終了できていなかった場合、2期の接種期間(9歳以上13歳未満)に1期の未接種分を接種できます。

病気の説明

日本脳炎は、日本脳炎ウイルスの感染で起こります。ブタなどの体内で増えたウイルスが蚊によって媒介されヒトに感染します。感染者のうち1000人~5000人に1人が脳炎を発症します。脳炎を発症すると、7~10日の潜伏期間の後、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状がみられます。脳炎にかかった時の死亡率は約15%、神経の後遺症を残す人が約50%います。ほとんどの感染者は症状がでない不顕性感染で済み、中には髄膜炎や夏かぜ様の症状だけで終わる人もいます。流行するのは西日本地域が中心ですが、ウイルスは北海道など一部を除く日本全体に分布しています。以前は小児、学童を中心に発生していましたが、予防接種の普及などで減少し最近では予防接種を受けていない高齢者を中心に患者の発生がみられています。

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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)ワクチン

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎ともいいます)はムンプスウイルスというウイルスによりおこる病気です。2~3週間の潜伏期の後に耳の周りにある耳下腺、あごの下にある顎下腺という唾液を作る器官のはれと痛みで発症します。小児では発熱はないかあっても軽度です。多くの場合は軽症であり1週間くらいで治ります。合併症としては高熱と頭痛、嘔吐がみられる無菌性髄膜炎が3~10%くらいにみられます。また難聴が1000人に1人にみられ小児期に聴力を失う主要な原因のひとつといわれています。思春期以降には男性では睾丸炎、女性では卵巣炎を合併することがあります。

おたふくかぜワクチンの予防効果は80~90%といわれています。またワクチンを受けているとおたふくかぜになっても軽症で済みます。接種時期は1歳以上で麻疹風疹ワクチンが済んだあとに行うのが良いです。できれば、保育園や幼稚園などの集団生活に入る前に受けられるのがお勧めです。

接種後の注意

熱がでることは少なく、2~3%の人で接種後2~3週間後に耳の下が軽く腫れることがありますが1~2日でおさまります。

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水痘(みずぼうそう)ワクチン

水痘(みずぼうそう)は水痘-帯状疱疹ウイルスの感染で起こる病気です。約2週間の潜伏期の後に赤いポツポツがみられ、半日くらいのうちにどんどん増えていき先端に水をもつ発疹となります。健康な小児の場合は軽症で済むことがほとんどですが、中には重症化することもあります。まれに肺炎、気管支炎、肝炎、小脳障害、心膜炎、血小板減少性紫斑病などの合併症がみられます。白血病などの免疫の低下した状態の方が水痘にかかると重症化して死亡することもあります。妊娠初期に妊婦が水痘にかかった場合は、赤ちゃんが先天性水痘症候群(手足の低形成、脳炎、筋萎縮、小頭症)になる可能性があります。また出産前後の妊婦が水痘にかかった場合、お母さん、赤ちゃんの両方が非常に重症になることがあります。ま水痘が治った後でも水痘-帯状疱疹ウイルスは脊髄の近くにある神経節というところに潜伏していて体力が落ち免疫が低下した時にウイルスが再活性化し帯状疱疹という病気をおこすこともあります。

水痘ワクチンの予防効果は90%くらいといわれています。またワクチンを受けていると水痘になっても軽症で済みます。接種時期は1歳以上で麻疹風疹ワクチンが済んだあとに行うのが良いです。できれば、保育園や幼稚園などの集団生活に入る前に受けられるのがお勧めです。

接種後の注意

ワクチンの副反応は少なく接種部位のはれ程度です。

平成26年10月1日から水痘ワクチンが定期接種になりました。

【対象年齢】
生後12ヵ月から生後36カ月未満(1才~3才未満)
【接種方法】
3ヵ月以上の間隔をあけて2回のワクチン接種
標準的には、生後12ヵ月~15ヵ月未満に1回目をして、2回目は1回目のあと6ヵ月~12ヵ月の間隔をあけて行う。
【経過措置】
生後36カ月から生後60ヵ月未満(3才~5才未満)の方には、平成26年10月から平成27年3月31日までの間に1回の接種が認められます。
過去に1回でも水痘ワクチンを接種している方は対象外です。

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ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン

医学が進歩した現在でも細菌性髄膜炎は死亡したり後遺症を残す率が高い病気です。日本では毎年、約1000人の子どもが細菌性髄膜炎にかかっています。細菌性髄膜炎の主な原因菌にはインフルエンザ菌b型(ヒブ)と肺炎球菌があります。ヒブによる髄膜炎では5%が死亡し、25%に発達の遅れや聴力障害などの後遺症がみられます。肺炎球菌による髄膜炎では10~30%が死亡し、30%に後遺症がみられます。髄膜炎の治療で重要なことは、早期に診断してできるだけ早くに有効な抗生剤を開始することです。しかし、初期の症状は発熱や嘔吐などで風邪と似ており早期の診断は難しく、さらに近年は抗生剤の効きにくい耐性菌が増えてきていて有効な抗生剤を選択し治療をするということも難しくなっています。

こういったことから予防接種を受けて細菌性髄膜炎にかかる危険を減らすことが、とても重要です。日本における細菌性髄膜炎の起炎菌は、約60%がヒブ、約20%が肺炎球菌です。ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンで細菌性髄膜炎の約80%を予防することができます。また細菌性髄膜炎の年齢別発症数をみると、約半数が1歳未満の赤ちゃんです。このことからヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは、 生後2ヵ月以上~7ヵ月未満で接種を開始することが望ましいと考えられます。なお5歳くらいまでは細菌性髄膜炎にかかるリスクがあるので、まだの方は接種をお勧めします。

接種後の注意

ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンともに接種部位がはれたり熱が出たりすることがありますが、数日で落ち着きます。肺炎球菌ワクチンの方がヒブワクチンよりはれたり熱が出たりすることが多いようです。

参考)製薬会社による肺炎球菌ワクチンのサイト

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ロタウイルスワクチン

ロタウイルス胃腸炎は、ロタウイルスによりおこる胃腸炎で毎年冬から早春にかけて流行がみられます。乳幼児では重症化しやすいため注意が必要な病気です。多くの子供がかかる病気で5歳までには、ほぼ100%の子どもが1度はかかるといわています。ロタウイルス胃腸炎の症状は、突然の激しいおう吐と米のとぎ汁のような頻回の水様性の下痢です。発熱を伴うこともあります。激しい下痢やおう吐のため脱水が進行し、点滴や入院が必要となることも珍しくありません。ときには、けいれんや意識障害がみられることもあります。またロタウイルスは小児の脳炎・脳症の原因の3番目に多いもので、脳炎・脳症になると後遺症が残ることもあります。

ロタウイルス胃腸炎は感染力がとても強く、保育所などでもあっという間に流行し完全に伝染を抑えることはできません。ワクチンによる予防がとても重要です。ロタウイルスワクチンは、世界120か国以上ですでに使われており、その効果と安全性が確かめられています。ワクチンを受けることで感染を減らすとともに入院を必要とするような重症のロタウイルス胃腸炎の大多数を防ぐことができます。ロタウイルス胃腸炎の原因となるロタウイルスには、いくつかの型があります。ロタウイルスワクチンは、現在、ワクチンに使用するロタウイルスの型の違いでロタリックス(平成23年11月21日発売)とロタテック(平成24年7月20日発売)の2種類あります。どちらのワクチンも、ロタウイルスの病原性を弱めてつくられた経口生ワクチン(注射ではなく飲むタイプの生ワクチン)です。

薬品名ロタリックスロタテック
発売開始平成23年11月21日平成24年7月20日
ワクチンに含まれるウイルスの型ヒト由来のG1P[8]型のロタウイルスを使用し、これに対する免疫をつけることで他の型のロタウイルスに対しても感染予防、重症化予防を行う。ウシ由来のG1、G2、G3、G4とP1A[8]型の5つの型のロタウイルスを使用し、ロタウイルスに対する感染予防、重症化予防を行う。
接種スケジュール生後6週から4週間隔以上の間隔をあけて生後24週までに2回のワクチンを飲む
※初回接種は生後14週6日までに行うのが望ましい
生後6週から4週間隔以上の間隔をあけて生後32週までに3回のワクチンを飲む
※初回接種は生後14週6日までに行うのが望ましい
国内臨床試験での主な副反応ぐずり(7.3%)、下痢(3.5%)、咳、鼻水(3.3%)下痢(5.5%)、嘔吐(4.2%)、胃腸炎(3.4%)、発熱(1.3%)
当院での接種費用1回13,000円×2回=26,000円1回8,000円×3回=24,000円

※ロタリックスとロタテックで効果・副反応の面で大きな差はありません。
※ロタリックスかロタテックかは、接種開始後は変更できませんのでご注意ください。

※海外の発売後調査では、初回接種から31日間(腸重積のほとんどは初回接種から7日間に発症)は腸重積のリスクが増加する可能性があるとされています。そのため、繰り返す嘔吐、泣きと不機嫌を繰り返す、イチゴジャムのような血便などがある場合は受診するようにしてください。

※ワクチン接種後1週間程度は便中にウイルスが排泄されます。排泄されたウイルスにより胃腸炎を起こす可能性は低いのですが、念のためおむつ交換などのあとは手洗いをきちんと行ってください。

※腸重積という病気になったことのある方や未治療の生まれつきの腸の病気のあるような方には、ワクチンを投与できません。

※ロタウイルスワクチン接種後に他のワクチンを受けるには4週間以上の間隔を空けなければなりません。このためロタウイルスワクチンを受ける際には、ヒブ、肺炎球菌、(四種混合)との同時接種をしないと接種スケジュールを組めなくなってしまいます。→ロタウイルスワクチンは、ヒブ、肺炎球菌、(四種混合)との同時接種で受けましょう!

  • ラブベビ ロタリックスの製薬会社による情報サイトです(誕生日による接種期間のチエックができます)
  • 産後ロタjp ロタテックの製薬会社による情報サイト

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B型肝炎ワクチン

平成28年10月から定期接種となりました。1歳までに3回接種します。

B型肝炎は血液や体液を介して感染しますが、最近では涙や唾液からでも感染が起こることがあるといわれています。世界保健機関(WHO)は全ての子どもたちにB型肝炎ワクチンを接種すべきとしており、実際、WHO加盟国のほとんどの国々ですべての赤ちゃんにB型肝炎ワクチンが接種されています。

B型肝炎ウイルスに感染すると、急性肝炎になる場合、慢性肝炎になる場合、中には症状もなくウイルスが体の中に潜伏しつづける場合(キャリア)があります。急性肝炎では劇症肝炎となり命に関わることがあり、慢性肝炎とキャリアでは将来、肝硬変、肝がんに進展することがあります。

小児期に感染するとウイルスが体の中に潜伏するキャリアとなる率が高いため、乳児期早期にワクチンを接種することはとても重要です。また小児期早期の方がワクチンにより免疫が獲得されやすいです。ワクチンの副反応は、大人では接種部位の発赤や軽度の発熱が数%にみられることがありますが、小児ではこれらの副反応はまれにしかみられません。

※B型肝炎ワクチンの3回目が1歳を過ぎてしまう方の特例措置について

平成28年4月1日から平成28年9月30日生まれの方で、1歳を過ぎてしまいB型肝炎ワクチンの3回目が自費接種になる方は、1歳以降から平成29年9月30日(土)までの期間の接種なら自費で支払った3回目の接種費用が、接種後に大阪市に書類を送ることで返還されます。

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子宮頸がんワクチン

子宮頸がんは、20歳代、30歳代の女性に多くみられる病気です。日本では毎年1万5千人が子宮頸がんと診断され、そのうち2500人が命をおとしています。この子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因となって起こる病気です。HPVは性交渉で感染しますが、いわゆる「性病」というものではありません。性交渉経験のある女性の約80%が、一生に一度はHPVに感染するといわれています。HPVに感染しても90%以上は一時的な感染で体内からウイルスは自然に排除されます。しかし、排除されなかったウイルスの感染が長期間続くと、子宮頸部の細胞が異常な形態を示すようになり子宮頸がんになるといわれています。

HPVには15種類ほどのタイプがあり、その中でもHPV16型と18型が子宮頸がんから多くみつかっています。日本人の子宮頸がん患者の60%からこの2種類のHPVがみつかっています。このワクチンは、すべてのタイプのHPVの感染を防ぐものではありませんが、子宮頸がんから多く見つかるHPV16型と18型の感染を予防するものです。そこでHPVに感染する前に(性交渉が始まる前に)このワクチンを接種して感染を予防することで、子宮頸がんをかなりの率で予防することができます。

接種後の注意

注射部位の疼痛、発赤、はれがみられることがよくあります。またときに発熱、頭痛などがあります。

注意:
  1. このワクチンで子宮頸がんは約60%減少することが期待されています。決して100%ではありません。子宮頸がんの予防にはワクチン接種と子宮がん検診の両方が重要です。
  2. このワクチンは、接種前に感染しているHPVを排除したり、発症している子宮頸がんや前がん病変(がんになる前の異常な細胞)の進行を遅らせたり治療することはできません。
  3. 現在、子宮頸がんワクチンは2種類あります。2価ワクチンであるサーバリックスと4価ワクチンであるガーダシルです。2価ワクチンはHPV16型と18型の2種類に有効であり、4価ワクチンはHPV16型、18型、6型、11型に有効です。HPV6型, 11型は子宮頚がんではなく、尖圭コンジローマという性器や肛門の周りにできるイボの原因となります。尖圭コンジローマに対しても4価ワクチンは予防効果があります。日本では2価ワクチンは2009年12月から、4価ワクチンは2011年9月から使えるようになりました。どちらのワクチンも世界100カ国以上の国で既に認可され安全性が確認されています。接種する際には、「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類から、ご希望のワクチンを選択できます。どちらのワクチンも公費で接種できますが、どちらかのワクチンを接種すると途中から他方のワクチンに変更することはできません。

参考)サーバリックスのサイトガーダシルのサイト

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不活化ポリオワクチンについて

平成24年11月07日加筆

不活化ポリオワクチンが平成24年9月1日から定期接種となり無料で受けられるようになりました。また保健センターでの春と秋のみの集団接種ではなく、他の多くのワクチンと同じようにクリニックや病院などで1年中受けられる注射によるワクチンとなりました。これに伴い、生ポリオワクチンは中止されました。

接種対象者
生後3ヵ月から生後90ヵ月未満(7歳6か月)のもの
標準的な接種期間
 初回接種:生後3ヵ月~12ヵ月未満
 追加接種:初回接種終了後、12~18ヵ月後
接種回数・間隔
(1)初回接種
3週間以上8週間未満(中20日以上55日未満)の間隔をおいて、3回接種
(2)追加接種
初回接種(3回)終了後、12~18ヵ月後が標準(最低6ヵ月後)
※追加接種については、有効性・安全性について結果が出ておらず現時点では定期接種の対象外(今後、有効性・安全性が確認され次第、定期接種とされる予定)→追加接種も、平成24年10月23日より定期接種となりました。
具体的な受け方
生ポリオ+不活化ポリオの合計が4回になるように接種します。
生ポリオを2回内服している方は接種の必要はありません。
ポリオワクチン接種回数これから必要な回数
ポリオワクチン未接種初回接種3回+追加接種1回
生ポリオ1回内服済み初回接種2回+追加接種1回
不活化ポリオ1回注射済み初回接種2回+追加接種1回
不活化ポリオ2回注射済み初回接種1回+追加接種1回
不活化ポリオ3回注射済み追加接種1回
不活化ポリオ4回注射済み不要
生ポリオ2回内服済み不要

※未承認ワクチン(個人輸入ワクチン)で不活化ポリオワクチンを既に接種している方でも合計で4回になるように足らない分を公費で接種できます。臨時措置として、接種間隔が8週以上あいていても接種は可能です。

○平成24年11月頃からは、三種混合ワクチンと不活化ポリオがいっしょになった4種混合ワクチン(不活化ポリオ+三種混合)が使えます。

注)現時点では、三種混合を1回でも受けている場合は4種混合ワクチンは使えない予定です。今後、三種混合ワクチン・単独不活化ポリオワクチンを接種した人が途中で四種混合に変更しても効果に問題がないということが確認できれば使えるようになります。→確認でき、使えるようになりました(平成24年11月1日)

厚生労働省のホームページに不活化ポリオワクチンについてのポスターがあります。参考にしてください。

補足)

ポリオワクチンには、口から飲む生ワクチンと、注射で接種する不活化ポリオワクチンがあります。

ポリオが蔓延している国では、生ワクチンの方が不活化ワクチンよりも発症予防に有効であるため生ワクチンが使われています。一方、ポリオが長期間発生していない国では、生ワクチンで数百万に1例起こるといわれている副反応よる麻痺の方が本当のポリオに罹患して麻痺を起す率よりも高くなってしまいます。

そこで、このような国では、免疫のつき方は少し遅いものの、より安全な不活化ポリオワクチンの注射が行われています。日本でもここ30年以上、ポリオの自然感染はないので、より安全な不活化ポリオワクチンに切り替えられました。

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インフルエンザワクチン

2018年度のインフルエンザワクチンは、

10月1日(月)より 予約受付開始、
  10月15日(月)より 接種開始です。

インフルエンザワクチン専用枠は、11月 と12月の土曜日の午後2時からです。また通常の診療時間内でもインフルエンザワクチンの接種を行います。
他のワクチンとの同時接種も可能です。
ただし、インフルエンザワクチン専用枠ではインフルエンザワクチンのみの単独接種でお願いします。

接種回数
  1. 6ヵ月以上13歳未満 2回(2~4週間隔)
  2. 13歳以上 1回(受験などで2回を希望も可)
  3. 注)6ヵ月未満は接種できません。
接種料金
1回 3,000円

※当院のカルテのある方は電話でも予約できます。カルテのない方はお手数ですが、来院されてカルテを作ってからの予約となります。

※予約は、2回接種の方(13歳未満)は2回分を一緒に予約していただく形とします(間隔は2週~4週間)。

※ 当日、接種不可の方については、その症状についての保険診療となります。

A型株2種類、B型株2種類の4価のインフルエンザワクチンとなっています。

2018/2019 冬シーズン
A/シンガポール/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/シンガポール/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

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四種混合ワクチン(三種混合+不活化ポリオ)について

平成24年11月1日記載

三種混合と不活化ポリオワクチンが1つの注射になったワクチンです。平成24年11月1日から定期接種に加わりました。

今後は、三種混合を受け始める方は四種混合を受けることになっていきます。四種混合を受けることで、三種混合と不活化ポリオワクチンを1つの注射で受けることができ、注射による針を刺す回数を減らすことができます。接種方法、副反応は、三種混合と同じです。

接種対象年齢:
生後3ヵ月~90ヵ月未満(7才6ヵ月の前日まで)
標準的な接種時期及び回数:
初回接種(3回):生後3ヵ月~12ヵ月に3回(20日~56日の間隔をおく)
追加接種(1回):初回接種3回終了後12ヵ月~18ヵ月に1回(最短は初回接種3回終了後6ヵ月以上あけて1回)
副反応:
発熱がみられることがありますが、1~2日で下がります。接種部位が赤くはれることがありますが、数日で落ち着きます。また接種部位にしこりができることもありますが、1~2ヵ月で消失します。

現在、四種混合ワクチンの入荷数が非常に少なく、場合によっては三種混合と不活化ポリオで代用することもあります。この場合は、三種混合のみとして不活化ポリオを生後半年以降のワクチンの接種プランに余裕のできた時期に回すことも一つの策かと思います。

四種混合がいつになれば十分に供給されるかは未定であるため、四種混合を待ってワクチン接種を遅らせることはお勧めできません。赤ちゃんが百日咳にかかると重症化するため四種混合がない場合は、三種混合で接種を開始するのが良いと考えます。

平成25年4月8日追記
四種混合は十分に供給されるようになってきており、これからワクチンを開始する方は四種混合で開始してください。

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